「実践! 書き描き塾」で支援させていただいた団体さんをご紹介します。

(こちらの原稿は、成果発表イベント「書き描き展」で各団体さんが発表された内容です)

 

市民活動団体 Flower* さん

市民活動団体 Flower*
私たちはこんな団体です!

 障がい者と健常者が「してもらう」「してあげる」という関係ではなく、あくまでもニュートラルな「友達」として、自然な関係を築いていける社会をめざす団体です(≠ボランティア)。

 現在、障がい・健常の垣根なく10代から50代のメンバーが20名ぐらい集まっています。メンバーは三重県北部から中南部に在住。ミーティングなどは津市・松阪市を中心に行っています。主な活動は、旅行したりBBQしたりという「外に出かける遊び」。

 接する機会が少ないがゆえに、どうやって障がい者と付き合えばいいかわからない健常者や、自分は何もできないから……と外へ出ることをためらう障がい者がいる現状のなかで、私たちの「楽しみながらの活動」が、両者をつなぐ架け橋になれたらいいと考えています。

 また、障がい者を取り巻く問題についてディスカッションをするイベント、小学校の人権学習の授業で子どもたちとふれあい、また特別支援学校で意見交換をする場を持つなど、問題に直接的に向かう活動もしています。遊びを通じた活動でも、直接的に障がいに向き合った活動でも、メンバーが楽しみながら行うことで、参加した人それぞれが障がいの有無に関係なく、新たに出会い、理解し合っていく。Flowerは、そんな「よい影響」を生んでいける場を作りたいと思っています。

 

「書き描き塾」応募の動機。

 私たちは団体発足から10年、今までさまざまな活動を行なってきましたが、活動内容のPRやアピールは、全て手探りでやってきたところがあり、広報力が欠けているなと常日頃から感じていました。そんな中で私たちの想いや雰囲気、活動をどうやったらうまく伝えられるか、というのがこれまでの課題でした。

 書き描き塾のチラシを見て、Flowerという団体や活動を今一度見つめなおす機会になると思いました。また、アピールする力を身につけたい、自分たちの活動の幅が少しでも広がるきっかけになればと思い、応募しました。

 また、団体発足時が高校生の時であり、特に他の団体からの支援を受けることもなく、NPO等市民活動の運営に明るい団体さんからのアドバイスもいただけるチャンスだと思ったのも参加の動機の一つです。

 

 

 

高校生の時の発足からずっと使っているロゴ。活動10年目の節目に一新したいという思いと、今「Flower」に対して抱いている気持ちに沿った、思いを込めたものにしたいと考えるようになりました。

 

 和気あいあいとしたFlowerの「あたたかく、やさしい」雰囲気を表現したく、全体的に色調はアースカラーでまとめ、手書きの風合いを活かしたものとしました。
 シンボルマークは、違う種類の花がつながっているイメージを一筆書きで表現。最初は四角でしたが、丸に変更、柔らかさを出しました。ロゴマークは、アルファベットの形を活かしながら、シンボルマークと同じ形の花を取り入れて連動。ロゴに添えたキャッチコピーには「それぞれに違うからこそ出会えた、その出会いを大切にしていきたい」という思いを込めています。キャラクターは、名前をつけるとともに性格や設定を考えFlowerの雰囲気を表現するための役割を持たせました。
 名前はFlower(=花)を素直に使い、また、自然体で幸せにありたい(Happy & Natural)という願いの頭文字をつなげて、HaNaちゃん。モチーフ「翼のある天使」はどこにでもとんでいける自由さ、やさしさの象徴となっています。

 

この学びと成果を活かして、これからやっていきたいこと。

 自分たちの団体について、改めて見つめなおし、考えることができましたので、それを活かして、Flowerとして本当にやりたいこと、やるべきことを考え、 活動していきたいと思います。キャラクターやロゴを、オリジナルグッズやホームページに活かし、Flowerの思いや楽しい雰囲気が1人でも多くの方に伝わるようにしたいです。
 またメンバーには絵が得意な子も何人かいて、その特技を生かせる場面が作れたらいいなと前々から思っていたので、それが叶って嬉しかったです。もっとメンバーの特技を生かす形で活動の方法を考えていけば、もっとFlowerが活性化するのではないかと思っています。
 Flower はメンバー一人ひとりが自由な頻度で参加できることを重視して活動している団体です。細く長く続けていくことが大切だと思うので、あまり過度な負担をかけることは好みませんが、できる範囲で「求心力」を生みだすような具体的取組を企画し、メンバー内外問わず広く発信・共有していける団体でありたいなと思います。